先日、リコーイメージング公式サイトにて2本の動画が配信されました。動画の内容についてと感想を書きます。内容については、全て書くと長いので私が大事だと思ったことを書いておきます。
1.動画の内容
PENTAX STATEMENT 私たちが私たちであるための5つの決意。
100周年という節目に過去を振り返り、私たちが私たちであるために、どうあるべきか考えた。
写真が好きだからカメラを造る。
写真を愛するからこそ、写真をよく知るからこそ、写真好きに選ばれるカメラを造る。
対話するように撮れるカメラを理想とする。
感性と創造力を駆使し、被写体と言葉を交わすように自分だけの画を創れるカメラをめざす。
撮影プロセスまで愉しめるカメラにこだわる。
ファインダーを覗く、ピントを合わせる、シャッターを切る、画を創る。すべての「撮る快感」を追求する。
数値では測れない領域まで挑む。
数値的な高性能だけを求めるのではなく、開発者自身の感性をも盛り込んで深い味わいを追求する。
ユーザーの「写真体験」を資産とする。
ハードウェアだけでなく、撮る、創る、鑑賞する、すべての心躍る「写真体験」をユーザーと共有したい。
・ミラーレスはやらない
一眼レフとミラーレス、どちらが良いか悪いかで製品を作っているわけではない。だが、私たちは特に光学ファインダーを通して光を感じならが撮る一眼レフに力を入れていきたい。写真を撮るプロセスを楽しむ。そういうお客様に向けて一眼レフを作っていきたい。
・印象色とは?
記憶色とは違い、撮影者が被写体と向き合って心に刻まれた色のこと。カメラとしても撮影の現場でその印象を再現できるようにしていきたい。
・カメラ、レンズを売るだけじゃない
撮影のプロセスを楽しめるように、写真の使い方楽しみ方も学んでいける講座を展開していく。具体的にはリコーフォトアカデミー。カメラ、レンズだけでなく様々なサービスを提供して長い間のパートナーとなるブランドになりたい。
新型APS-CフラッグシップモデルはAPS-C機の常識を撃ち破る
・このカメラのために新型のプリズムを作ったのは2017年。よくやく夢が叶う。そんな気持ち。
・加工の難しい高屈折率ガラスを使用している。
・マウントから背面液晶までの厚みはKPより薄い
・背面のジョイスティックやボタン配置はミクロン単位で調整している。
・シャッターボタンはK-1や645Zと同じく、リーフスイッチを採用。
・イメージセンサー、画像処理エンジン、アクセラレーターユニットは新しいものを搭載。
・画像処理の性能が大幅に進化しており低感度の画質に期待してもらいたい。
・デュアルスロット
・シルバーモデルについても検討している。シルバーモデルは特殊な加工をしているので、生産が始まって落ち着いてきた頃に生産するのが望ましい。たが、先にブラックを購入されたお客様が買い換えることや買い足すことがあるので今回はブラックの発売と同時にすることを検討している。シルバーモデルはペンタ部の形状がブラックよりはっきり見えるのでこの形状が好きな方にはオススメ。
2.感想
PENTAX STATEMENTについて
私はミラーレスより一眼レフの方が好きですし、今後も一眼レフを使って行きたいと思っているので、PENTAX STATEMENTについては大賛成です。フルサイズミラーレスを作ってほしいという声もあるようですが、フランジバックの長いKマウントで作るのは現実的ではないと思います。じゃあ新規マウントで?それも違う気がする。どちらの方法で発売しても今より良いものができるとは思えません。そもそもカメラを選ぶときに何が重要なのか。今となっては性能でカメラを選ぶ人は少なくなってきているのではないかと私は思います。これからのカメラは性能ではなく写真を撮る楽しさで選ばれる。私はそう思います。
新型APS-Cフラッグシップモデルについて
今回の発表で個人的に良かったと思うのは2つです。1つ目はマウントから背面液晶の長さがKPより短いということです。一眼レフを使っておきながら言うことではないですが、やっぱり小さい方が良いというのが本音です。そして、カメラは上から見ることが多いので、カメラを大きいと感じる1番のポイントはここだと思います。新型APS-C機は初心者向けモデルではないですが、これから一眼レフを始める人にも「一眼レフって意外と小さいんだ」と思ってもらうことも大切だと思います。2つ目はシルバーモデルが同時発売なことです。私はK-1のブラックを発売日に買いました。本当はシルバーが欲しかったのですが、早く欲しいという気持ちに負けました。そして翌年シルバーモデルが発表されました。少し迷いましたが、既に揃えていたFA Limitedレンズがシルバーだったのでシルバーモデルも買い足しました。今も手元に2台ありますけど、やっぱり同じカメラは1台で良いです。メーカーとしては後から出した方がメリットが多いのは想像が付きます。ですがユーザーのために同時にするというのはありがたい話です。